ESET Internet Securityをスクリーンリーダーで操作できるようにする方法

どもです。

「ESET Internet Security(以下、「ESET」と記載)」というウイルス対策ソフトがあります。
このソフト、一応スクリーンリーダーに対応しているという記載があるのですが、NVDAで利用する場合、最初の設定が必要です。
ただ、これが結構難しいのと、公式の情報が英語しかないっぽいのでこちらにまとめておこうと思います。
なお、ESETの製品には、ESET Internet Security意外にもいくつかありますが、私が所有していないため、未確認です。

参考ページ

最初に、いくつか公式の参考ページを載せておきます。
特に、2番目のページ(英語)の説明ページは以下の手順の中でも必要になるので、別タブもしくは別ウィンドウで開いておくことをおすすめします。

スクリーンリーダーのアクセスを許可する方法

ESETでスクリーンリーダーのアクセスを許可するには、2つの方法があります。

1つは、ESETのインストール時に許可する方法で、これが最も簡単です。
まだESETをインストールしていない場合は、こちらの方法を利用することを強く推奨します。

もう1つは、すでにESETをインストールしている場合の方法で、こちらは少し難しいです。
上記の方法を利用せずにすでにインストールしてしまっている場合、NVDAで画面の内容を読み上げさせても「未定義」としか読みません。
ただ、ナレーターであればなんとか読めることを確認していますので、その方法を紹介します。
もしこれが難しい場合は、目の見える方に手伝ってもらう必要があると思います。

設定ファイルのダウンロード

まず初めに、どちらの方法でも必要になるため、設定ファイルをダウンロードします。

  1. ブラウザで下記のページを開く(上記の参考ページにも記載してあるリンクです)。
    [KB7375] Allow access for screen readers software to ESET GUI
  2. 「Download the configuration file.」というリンクを探してEnterキーを押し、「screen_readers_config.zip」というファイルをダウンロードする。
  3. ダウンロードしたZipファイルを解凍し、「screen_readers_config.xml」というファイルが解凍されていることを確認する。。
    ※解凍ソフトによっては、「screen_readers_config」というフォルダの中に解凍される場合があります。

インストール時にスクリーンリーダーのアクセスを許可する方法

  1. お使いの製品のインストールファイルをダウンロードする。
    ※ここでは詳しい説明は省略します。
  2. インストールようにいくつかのファイルを設置するため、適当なフォルダを作る。
    ※今回は、「eset_install」というフォルダを作ったものとして説明します。
  3. ESETのインストールファイルと、「設定ファイルのダウンロード」の項で解凍された「screen_readers_config.xml」の2つのファイルを上で作ったインストール用フォルダ「eset_install」にコピーする。
  4. フォルダ内の「screen_readers_config.xml」を「cfg.xml」という名前に変更する。
    ※操作としては、「screen_readers_config.xml」を選択し、F2キーを押して「cfg」と入力してEnterキーを押すという流れになるかと思います。
  5. インストールファイルを選択し、Enterキーで起動後、指示に従ってインストールする。

これでESETがスクリーンリーダーのアクセスを許可した状態で起動されているはずです。

ESETインストール後にスクリーンリーダーのアクセスを許可する方法

  1. このあとの手順を楽にするため、「設定ファイルのダウンロード」の項で解凍された「screen_readers_config.xml」のファイルのフルパスをコピーしておく。
    ※エクスプローラの場合は、Shift+アプリケーションキーを押して出てきたメニューで「パスのコピー」を実行してください。
  2. Ctrl+Windows+Enterキーを押してナレーターを起動する。
  3. タスクトレイからESETのアイコンを探し、Enterキーを押す。
    ※この際、ESETのウィンドウにフォーカスされない場合がありますが、Alt+Tabでウィンドウを探してフォーカスしてください。
  4. Tabキーで「設定」と読み上げるボタンを探し、Enterキーを押す。
  5. Tabキーで「設定のインポート/エクスポート」と読み上げるボタンを探し、Enterキーを押す。
  6. Tabキーを1回押して、「設定のインポート」と読み上げるところに移動し、この項目が選択されていることを確認する。
    ※もし選択されていない場合は、スペースキーで選択してください。
  7. Tabキーで「参照」というボタンまで移動し、Enterキーを押した後、先ほどコピーしておいたファイルのパスをCtrl+Vで貼り付けてEnterキーを押す。
    ※この画面は、Windowsのファイル選択ダイアログと同じ操作が可能ですが、Alt+Tabなどでウィンドウを切り替えてしまうと、フォーカスを戻せなくなってしまうため、注意してください。
  8. Tabキーで「インポート」というボタンまで移動して、Enterキーを押す。
    ※ユーザーアカウント制御が表示された場合は、左矢印で「はい」を選択してEnterキーを押してください。
  9. Tabキーで「閉じる」ボタンまで移動して、Enterキーを押す。

これですでにインストールしたESETでスクリーンリーダーのアクセスを許可することができます。

最後に

ということで2つの方法を紹介しました。
最初の方法はともかくとして、2番目の方法はなかなか大変だと思います。
最初からスクリーンリーダーのアクセスを許可してくれているといいんですけどねえ…。

ということで、今回は以上です。