日本向けのNVDA2大有料音声エンジンを比較してみる
どもです。
さて、今回は、日本語を読み上げ可能なNVDAの有料音声エンジンを比較してみたいと思います。
現在利用可能な有料音声エンジンのまとめ
現在購入可能で、日本語を読み上げ可能な音声エンジンは、下記の2つとなります。
各音声エンジンの比較
以下、各音声エンジンの比較に入ります。
なお、いつものとおり、見出しタグをつけていますので、読み飛ばしたい方は、ご利用ください。
Code Factory社製「Eloquence and Vocalizer Expressive Add-on for NVDA」
この音声エンジンは、英語の音声エンジンである「Eloquence」と「Vocalizer」がセットになったもので、日本語で使えるのはVocalizerとなります。
なお、別のメーカーがVocalizer単体での販売も行っていますが、こちらのほうが価格が安い点や、個人的にEloquenceの音声エンジンも欲しいということがあり、今回私は、こちらを購入しました。
価格は、8500円程度となりますが、購入にはクレジットカードが必須となります。
☆ 代理で購入を希望される方は、私に問い合わせをしていただければ、検討できるかと思います。
問い合わせは、ホームページのお問い合わせフォームからお願いいたします。
Vocalizerの特徴
Vocalizerの音声ですが、Apple社製の端末に搭載されている音声といえばわかる人はわかるかと思います。
Vocalizerは、いくつかの言語の音声エンジンが搭載されており、日本語で利用可能なものは、KyokoとOtoyaがあります。
音声はVoiceOverのものと同じため、聴きなれている人にとっては、違和感なく利用できるかと思います。
ただし、日本語のエンジンを利用する場合、下記のような点に注意する必要があります。
- 音声エンジンのロードに時間がかかる。
- VoiceOverと同様、日本語文中にアルファベットなどが混ざっていると、音声が乱れることがある。
- 句点や当店の記号があっても、文章を一息に読もうとするため、やや聞き取りにくいことがある。
お試し版について
この音声エンジンは、1週間のお試しが可能です。
ですので、、購入を検討されている方は、試してみることをお勧めします。
お試し版のダウンロードは、先に示したページ内の「Eloquence and Vocalizer Add-on for NVDA」というリンクから行うことができます。
音声のダウンロード
アドオンのインストール後、利用したい音声をダウンロードする必要があります。
音声のダウンロードは、NVDAメニューを開き、「Code Factory」メニュー内の「Code Factory Vocalizer」を開くことで行うことができます。
ダウンロード方法は、開いた画面からダウンロードしたい音声を選択し、「インストール」ボタンでEnterキーを押してください。
すると、音声によっては、音質の選択画面が出てきますので、利用したい音質を選択し、Enterキーを押すことで、ダウンロードが開始されます。
なお、音質が良くなるほど、サイズが大きくなりますので、ご注意ください。
ダウンロードが完了したら、念のためNVDAを再起動して、「音声エンジン」ダイアログを開き、「Code Factory Vocalizer」を選んでください。
また、音声を切り替えるには、「音声設定」ダイアログを開いてください。
購入に関して
購入は、NVDAメニューの「Code Factory」メニュー内から、「Code Factory Vocalizer」を選択して出てくる画面から、「オンラインで購入」でEnterキーを押し、出てきたページから行うことができます。
なお、先に示した通り、購入にはクレジットカードが必要となりますので、ご注意ください。
サンプル音声
VocalizerのKyokoの音声をサンプルとして載せてみます。
なお、これは速さを50にした状態で録音したものとなります。
再生できない場合は、ここからダウンロード
ナレッジクリエーション社製「KCトーカー」
この音声エンジンには、VoiceTextのひかりという音声が搭載されています。
なお、英語の音声エンジン等は搭載されていませんので、ご注意ください。
価格は、15000円プラス消費税ということで、合計16200円となり、購入方法は銀行振り込みとなります。
申し込みはメールで行うことができます。
なお、この音声エンジンは、パッケージ版での購入も可能となっています。
KCトーカーの特徴
KCトーカーには、聞きやすい音声が搭載されています。
また、キーレスポンスもよいため、快適に操作することができます。
それから、専用の辞書エディタが搭載されており、うまく読まない単語などを登録することができます。
個人的には、この音声エンジンはかなり気に入っており、最近はメインの音声として利用しています。
価格は少し高くなりますが、かなりいいと思います。
なお、この音声エンジンを利用するには、約800MB程度のディスク空き容量が必要となります。
サンプル音声
KCトーカーの音声をサンプルとして載せてみます。
なお、これは速さを50にした状態で録音したものとなります。
再生できない場合は、ここからダウンロード
まとめ
ということで、2つの有料音声エンジンをご紹介しました。
個人的には、KCトーカーが一番いいと思っていますが、最初はVocalizerとどちらを購入すべきか迷っていました。
まあ、結局両方購入したわけですが。
ということで、今回はこの辺で終わります。
皆さんの音声エンジン選びの参考になれば幸いです。
参考文献
上記のサンプル音声を録音するにあたり、下記の文章を利用しました。
青空文庫 楠山正雄 著 「桃太郎」